満期出獄した当日に、二審主任弁護人(私選)に面談を求めた、しかし多忙を理由に先延ばしされて三週間後の面接となった、このとき東京法律事務所の原弁護士は、まるで亡霊を見る如く怯えを見せた。

1996年12月11日、下獄に際しての接見で、原弁護士は「やり直しが利くから」これは再審請求の意味と固く信じて獄中の慰めとしてきた、しかしこのときに家宅捜索押収品の放棄を強く求められたが、もちろん拒否した、これが重く心底に残った。

やり直しの意味を訊いたところ、なんと「人生のやり直し」これには愕然とした、そして「この事件には関わりたくなく、また他の弁護士紹介もしない」
仕方なく数名の著名刑事弁護士に相談をした、そのひとりが野崎弁護士、しかし理解を得られなかった、小野悦男事件で名を馳せた野崎弁護士は、その後の小野再犯から窮地に追い込まれた。 

支援組織等の外圧から無罪を勝ち取った舞鶴高1女子殺害事件でも再犯から、確定した無罪判決に疑問が寄せられる、無実と無罪は違う、こうして犯罪者は野に放たれた、収監1年10月の北詰の逆転無罪判決は、全く報道されなかった、

<ナンペイ事件>粘着テープから指紋 10年前死亡の男か
当時の八王子署は、一年前のナンペイ事件捜査に四苦八苦していた、園田夫婦の虚偽告訴事件と知る武正刑事は、ごく近くに住み買物をしていたこともあり「園田の名誉なんかよりもナンペイ事件のことを知らないか」このような検事の中抜きでない指紋が出たのだろう
須崎検面調書二通の署名偽造をした 器用な高橋真検事は指の外郭で捺し印した 素人には難しい手口である、空き巣などの常習犯は指紋の渦の中心を残さないよう細心の注意を払う 指紋の渦の中心が指紋識別の要となる。 せんち虫を消した検面調書

因みに我が事件は逮捕時から、名誉毀損の事実は認めた自白事件であるが、構成要件阻却原因に拠る無罪主張を法廷ですべく、法廷闘争を意図した”遂犯無罪”の闘いは19年が流れて、胸突き八丁、ようやく大きなうねりが見えてきた。

この証拠調請求書を二審の私選が隠していたと思われる 渡されたのは4年半後の民事敗訴後のことである 警察の押収品目録に鍵がある

PDF 弁護人は・・